大学生時代に
ビックカメラで購入した
カメラがきっかけ。
大学生の頃から旅行が好きで、「日本各地での思い出を残したい」という気持ちから写真を撮るようになり、初めて本格的なカメラを購入しに訪れたのがビックカメラでした。学生には安くない、9万円の一眼レフ。なかなか決心できず、何度も足を運んでは手ぶらで帰っていました(笑)。しかし、そんな私に毎回丁寧に対応してくれたのが販売員さんでした。最終的には向こうから値下げを提案してくれて、それが決め手となり、気持ちよく購入することができました。そのときの気持ちが、私にとってのビックカメラでの原体験となっています。さらに、いざカメラを始めるとその面白さにのめり込み、徐々に「カメラの知識も活かせる仕事がしたい」と考えるように。もちろん、志望先は、私がカメラの世界にのめり込むきっかけになったビックカメラです。入社前に希望職種の選考に挑戦できる「職種チャレンジ制度」を利用して、カメラ売場の配属を希望。いま思うと、「カメラ売り場じゃなかったら、どうしていたんだろう」と思えるほど、面接でも写真に対する熱い気持ちを、まっすぐにぶつけていたような気がします。

「シャッターを切る」という
スタートラインまで連れて行く。
私自身、カメラとの出会いで人生が豊かになった実感があります。一枚の写真から、シャッターを切った瞬間の情景や音、香り、そして感情までもが蘇ってくる。記録ではなく、記憶に残る写真を撮影する経験は、スマホではなかなか味わえません。そんな楽しさを知っているからこそ、私は「自分でシャッターを切る」というスタートラインまでお客様を連れて行くことが、自分の役目だと考えています。そこで大切なのが、お客様のニーズを正確に捉え、最適な提案をすること。私自身の体験による、使用感や持ち運びの重量感など、カタログからは読み取れない情報をお伝えし、お客様に最適な商品を提案できるようにしています。カメラを通じて生まれる、その先の感動。そのお手伝いができることが、この仕事の大きなやりがいだと感じています。
あの時の販売員のように、
お客様に寄り添える存在に。
100人に100通りのカメラ選びがある。これは10年間、カメラ売場を経験して私が学んだことです。以前、運動会を撮影するために「軽量かつ高画質」なカメラを探していた女性のお客様がいらっしゃいました。本来は、望遠レンズを提案するところですが、それだとレンズが重くなってしまう。そこで、写真の一部をトリミングすることで擬似的に望遠写真が撮影できる、フルサイズカメラを提案したところ、お客様の不安が解消され、ご満足していただけたことがあります。カメラ選びは「高額、高機能だから」ではなく、その人ごとに別の答えがあるんです。一方で、販売員が突っ走り、お客様に無理な買い物をさせてしまわないように気をつけてもいます。まだ悩みや不安が大きい場合には、「一度ゆっくり考えて、また気になったらいらしてください」と声を掛けます。こんなことを言うと、会社には怒られるかもしれません(笑)。でも、学生時代に私の不安を払拭してくれた販売員さんも、きっと同じ気持ちだったはず。だからこそ、今度は私がお客様にとってそんな存在になりたい。その初心を、いつまでも忘れずにいたいと思っています。

ビックカメラのカメラ売場を
背負う販売員になりたい。
私にとって大きな転機になったのは4年目のこと。漠然と、カメラ売場の責任者を目指そうと考えていたところ、上司から「だったら本気でやってみな」と声をかけてもらったんです。その言葉をきっかけにスイッチが入り、責任者がどんな仕事をしているのか注意深く見るようになりました。そして「どうせ自分もなるのなら、その仕事をいまからやってもいいだろう」と思い立ち、先回りして上司の仕事を終わらせておくようにしたんです。その姿勢が評価され、翌年には責任者として抜擢されました。そのとき「頑張っている人をちゃんと評価する環境がビックカメラにはあるんだ」ということを改めて実感しました。いまは上司として、責任者を目指す後輩たちにも具体的なアドバイスをする立場ですが、私自身も「マイスター制度」という社内の認定制度で最上位のエグゼクティブマイスターを目指し、まだまだ知識と経験を蓄えている最中です。そしてゆくゆくは「ビックカメラのカメラ担当といえば、中村」。そういわれる存在になるのが、私の夢です。
