マテリアリティ@従業員エンゲージメントの向上
「従業員はビックの大切な預かりもの」。ビックカメラはこの考えを大切にしています。
パーパスを実現するための、重要かつ最大の強みである「従業員」の個々の特性を最大限に伸ばすことに着目しています。そのためにダイバーシティの推進と、その先に強みを活かした働く場所の提供が働きがいと成長につながっていきます。
従業員のモチベーション向上
ダイバーシティの推進
女性従業員のキャリアデザイン
女性が成長する場を提供し、能力開発を促すため、ビックカメラは2021年にB-Lifeデザイン室を設置しました。同年立ち上げた物心両面の従業員満足度向上を目指すウェルビーイング推進室とともに女性従業員の活躍推進活動を拡大し、両組織の女性室長を中心に女性従業員のキャリアをデザインしていきます。
研修やワークショップ等を実施しながら
女性達の「今」と「未来」をサポート
女性従業員のキャリアデザイン
店舗に勤務する従業員のキャリアパスとして、目標となる「店長職」。女性従業員の活躍推進の成果として、女性の店長が多く誕生し、いきいきと店舗運営に従事しています。
多様性を活かしたキャリアパスと定着支援
外国籍従業員の活躍
多様化するお客様の属性やライフスタイルに柔軟に対応するため、外国籍従業員の採用、人材育成に取組んでいます。入社後、外国籍従業員に特化した「外国籍新入社員MTG(ミーティング)」を実施。既存の外国籍従業員にも「外国籍MTG」や「グローバル人材ビジネス実務検定」を活用し、リスキリングの機会を設けています。パーパス大賞では、外国籍従業員も続々と受賞しており、多くの従業員が活躍しています。また、優秀な人材を経営戦略部門にジョブローテーションする等、活躍の場を広げています。
経営戦略部門、
事業開発部で活躍する
王 睿
障がい者従業員の活躍
ビックカメラは、障がいは個性と考えており、「個々の能力」を活かし、従業員自らがキャリアパスを考えられるよう配置をしています。皆それぞれに得意、不得意があるように、得意なこと(個の能力)を活かすことでやりがいを持って働いて欲しいと強く思っています。アルバイトから正社員に登用された実績もあり、挑戦したいという気持ちを大切にし、長くビックカメラで働いていただけるよう職場適応援助者(ジョブコーチ)がおり、仕事や日常についてもサポートできる体制を整えています。現在、160名を超える従業員が活躍しています。
山本さん
佐藤さん
働きたい場所・やりたい仕事につける機会と場を提供
ポストチャレンジ制度
最も大切な経営リソースである「従業員」のモチベーション向上を図るため、会社の成長領域にある部署等が人材を公募し、「働きたい場所でやりたい仕事につける機会と場」を従業員に定期的に提供しています。商品開発や新規事業開発、法人事業等、経営戦略における重要部門や成長が見込まれる新規チャネルにおいて積極的に実施しています。

自己申告制度
従業員のエンゲージメント向上を目的とした意識調査アンケートを年1回実施しています。会社へのエンゲージメントの度合いをはかり、現状の課題と対策を可視化することで、その度合いを高めていくための一助としています。また、自発的なキャリア形成を目的として異動希望を募り、後押しをしています。このジョブローテーションにより、個々の強みを活かした能力開発を進めることが、個人の成長につながり、パーパスの実現への近道になると考えています。

職種チャレンジ制度
希望する新卒入社メンバーが、内定時に専門分野の部署に立候補ができる制度で、組織長と面談し合格すると入社後1年店舗勤務をし、2年目に各部署への異動が約束されます。学生時代に培った得意分野を活かし、パーパス実現に向け、志や高い意欲を持って異動するため、組織活性につながるとともに、本人と受け入れる組織双方に大きなメリットをもたらす制度になっています。
EC事業部 職種チャレンジ
EC事業部
李 慶禮
実店舗での販売にとどまらず成長著しいECに興味があり、職種チャレンジ制度を活用しました。1年間の店舗での経験があったからこそEC事業部はやりがいが大きく、パーパスを実現するために日々邁進しています。
多様な従業員のウェルビーイングのあり方を紹介
Well-Bハンドブック(2021年11月発行)
世の中の価値観の多様化に対応し、お客様のくらしに寄り添った提案をするためには、従業員の多様化が不可欠と考え、従業員が自立的にキャリア形成を行い、仕事をとおして自己成長できるよう、様々な制度を活用し、活躍しているロールモデルを紹介する冊子を発行しています。

従業員のリスキリング(価値創造力の再構築)
従業員が成長し続けられる場を提供
ビックカメラは、パーパスの実現に向け、最重要経営リソースである従業員のウェルビーイング推進を最重要ミッションに位置づけています。今、ビジネス環境が大きくゲームチェンジする中で、これまでの経験からの発想や行動・努力だけではなく、新しい発想と意識の変革で日々の行動変容につなげていく必要があります。ビックカメラが直面している脅威から、既存ビジネスの更なる深化と進化(垂直)と新領域の事業・商品の開発(水平)の両軸で従業員の価値創造の再構築「リスキリング」を行います。従業員のリスキリングは、経営戦略の筆頭に掲げる「従業員のウェルビーイング推進」の核となるものとしています。パーパスの実現のため、従業員が自分の価値を認識し、磨いていくことが企業の成長となり、より質の高いお客様のくらし応援の実現が期待できます。そのための教育研修やジョブローテーション、各種ミッション等、成長するための場を提供し続けることで、リスキリングを進め、パーパスの実現を目指します。

執行役員
人事部長兼人材開発室長
岩見 信一郎
成長領域における活躍を期待する人材
法人事業初任者研修
2020年より、成長が期待されるチャネルである「法人事業」の組織を、順次拡大しています。店舗での勤務経験を持つ従業員でも店舗の販売員は「プル型」営業職であり、法人事業の「プッシュ型」の営業職は初任者であるため、法人事業でも活躍できるマインド・スキルを身に付け、能力再開発のための初任者研修を実施しています。

様々な社内部署からのジョブローテーション
主要チャネルである店舗や各事業チャネルおよび本部で活躍する従業員に、能力発揮と育成の機会を提供するため、成長領域へのジョブローテーションを実施しています。配置後は、OJT(オンザジョブトレーニング)で多様なスキル・知見の獲得が期待され、次期経営幹部候補の見出しにもつながっています。

パーパス大賞
パーパス大賞は、購買代理人として、お客様から感謝のお言葉をいただいたメンバーを表彰するとともに、受賞者の接客時のこだわりを全従業員が共有し、それぞれのご案内に役立てています。表彰対象は、店舗の販売員のみならず、配送設置業者やリフォーム担当まで幅広い分野としており、お客様からいただいた感謝のお言葉は購買代理人の喜びにつながっています。
多様な専門能力再開発機会の提供
お客様との圧倒的な情報格差の構築
商品のことだけを勉強するのではなく、市場の情報やその商品を実際に使う商品勉強会や実演販売できるスキルを身に付ける研修、お客様のニーズを理解するための質問手法SPINやお客様に商品の良さを伝えるための手法FABEを導入した研修を実施しています。また、パソコンやカメラの専門性の高い人材を育成するために、年間で同じメンバーが参加する年間研修を実施して知識の積み重ねをしています。今後は、パート・アルバイトの人にも研修の場と時間を提供していきたいと考えています。

様々な社内部署からのジョブローテーション
「専門性と先進性で、より豊かな生活を提案する進化し続ける“こだわり"の専門店の集合体」として、お客様との圧倒的な情報格差を構築するため、資格保有者の拡充に取組んでいます。家電アドバイザー、フォトマスター、登録販売者、自転車整備士等、資格を保有する多様な従業員が活躍しています。

フォトマスター

登録販売者

家電アドバイザー

自動車整備士

健康経営
健康経営優良法人制度「ホワイト500」に3年連続認定
お客様との圧倒的な情報格差の構築
ビックカメラは、「お客様に最高の満足とサービスを提供する」ために、 従業員および従業員のご家族の心身の健康がその基盤だと考え、従業員が 個々の能力を発揮しながらいきいきと働き続けられる会社作りを目指します。
推進体制
代表取締役社長がCWO(チーフ・ウェルネス・オフィサー)となり人事部長と健康保険組合理事長をCWO補佐に任命し、健康への取組みを推進していきます。2021年からは推進体制にサステナビリティ推進部を加え、更なる強化を図ります。
取組みの現状と目標
会社の大切な預かりものである「従業員」の健康維持・向上は、経営戦略の柱である「従業員のウェルビーイング推進」に深くかかわることであり、健康課題の改善に向けた活動計画を策定し、従業員とそのご家族の健康増進を実現していきます。
※ 出勤はしているが、健康上の問題で労働に支障をきたし、最善の業務ができなくなる状態のこと
