マテリアリティA-1お客様エンゲージメントの向上 ―購買代理人としての商品力強化
パーパス設定以降、企画から販売までの商品開発プロセス、および組織体制を刷新し、マテリアリティ「購買代理人としての商品力強化」の実現に向け、新たな部門運営に大きく舵を切り、取組みを推進しています。
お客様のくらしの潜在ニーズに着目した品揃えで
世の中のトレンドを作り出す
コト軸視点で分かりやすいくらし応援を提案
生活様式や消費行動が大きく変化していく中、ビックカメラは多様化するお客様のくらしのお困りごとを理解し、商品を通じて解決することが、品揃えを担当しているバイヤーや商品開発者の使命です。使命達成には、既存領域にとらわれない発想で商品発掘やプライベートブランド(PB)の商品開発が重要な鍵となります。そのために、PB商品の開発においては、企画から販売までの商品開発プロセスおよび組織体制を刷新するとともに、担当者の評価制度も直結させ、徹底した購買代理人としての視点を追求していきます。また、お困りごと解決の観点で仕入れた商品群は、売場においてもコト軸で提案し、購買代理人としてバイヤーの仕入れから店舗の演出まで一貫したコト軸視点でお客様に分かりやすいくらし応援を提案していきます。
執行役員
マーケティング本部副本部長
兼商品部長
佐藤 壮史
企画から販売まで「お客様のお困りごと解決」で一気通貫
商品起案の基軸を「搭載機能の数」や「性能のスペック数値比較」のような、作り手側のスペック競争から、「お客様のお困りごと解決」に変えることによって、よりお客様目線で考えた本当の意味で「商品力」が高く、生活(くらし)のコト軸視点でお客様にとっての優位性や独自性が伝わる商品の提案が可能であると考えています。
商品企画の構想
- 「お客様像」を特定
- 社内外のデータからお客様の「ニーズ」や「ウォンツ」を導く
- お困りごとの解決策、ニーズやウォンツを満たすアイデアを考察
- 商品像を確立
- 企画会議に上程 ⇒「お客様のお困りごと解決」度合いを判定基準として承認/非承認の判断
プライベートブランド “HashTAG”〈3.5mm - Lightning 変換ケーブル〉
『新しいスマホで、お気に入りのイヤホンやマイク付きイヤホンが使えない!』ステレオヘッドホン端子が搭載されていないスマートフォンを購入された複数のお客様のお困りごとが、この商品を開発するきっかけになりました。複数のメーカーと商品のスペック/デザイン/素材等について商談を繰り返し、商品仕様を決定しました。『ケーブル類は白黒ばっかりでつまらない。』というお声にも対応し、スマートフォンに多いカラーに合わせた5色展開を図ることにより、好評価をいただいています。
5色展開する3.5mm - Lightning
変換ケーブル
くらし応援のための商品企画開発
商品企画開発のサイクルは、「お客様のお困りごと解決」を実現するため、綿密にお客様や販売員の声に寄り添っています。商品の品質や安全性にもこだわり、ビックカメラでも数々の実用試験を行い、透明性を高めた上でお客様の安心感につなげています。また、組織体制は社内外の人材の得意分野を融合することによって、より強い業務スキームの確立を目指しています。
今までの当たり前にとらわれない、お客様に喜ばれるモノ作り
私たちは、予測が難しく変化の激しい時代に、いつも社会から必要とされ、ビックカメラの存在意義であるパーパスに沿って進化し続けていきます。店舗での「接客による」購買代理人だけではなく、企画した商品の魅力である「商品力」でビックカメラのプライベート(オリジナル)ブランドを広くご認識いただき、「PB商品」でビックカメラのファンになっていただきたいという強い想いがあります。お客様のお困りごとを自分ごととしてとらえ、世の中にありそうでなかった商品を生み出し、くらし応援をし続けることで、「購買代理人としての商品力強化」を推進していきたいと思っています。
執行役員
商品企画開発部長
矢ア 信雅